fatality


     
     大丈夫 あなたには生きる力があるから
     自分のここでの居場所は失われてしまった
     けれども 悲しまないで
     見えているものが全てじゃないから


     本当は傍に居たかった 寄り添っていたかった
     だけど出来なかった
     好んであなたから離れたわけじゃない
     それだけは真実ほんとうだよ

     
     独りだと思わないで
     失ったことを嘆かないで
     生き続けていけば その悲しみもやがては質を変えていくから
     必要なのは過去に生きることじゃないよ

    
     忘れることは 罪でも裏切りでもない
     だから 忘れていくことを恐れないで
     忘れ去ることの出来ないことなら
     それは癒されることなのだから
                    

     望む望まざるとに関わらず
     いつかはついを手にするんだ
     そんな時まであなたを縛り付けたくなかったから
     本当の想いを言葉にすることはしないけど・・・・


     手の届く範囲に居られなかった事を
     共に生きられなかった事を悔やまないで
     壁はあっても
     同じ空の下 同じ時間の中で生きていたのだから