背信の徒
死神に贈られた 紅き血 赤き瞳
銀の破片を見るより手易い
幾億もの鏡の欠片
天使も羨む 白き肌 白き翼
炎揺らめく朱夏の許で舞い
金波の美しい秋がそれを凍結する
自由と強さが手に入る総て
世を覆う神々の沈黙
軈流れとなり 全てを押し流そうとする
見果てぬ夢も
いつしか終わりを告げてゆく
こぼせない涙を胸に秘め
時の焉わりへと突き進む
「答え」を見つけ出す為に 走ってゆく
世界の果ての向こうへも