花 鎮 舞 "あの日"から未来は少しずつ変わって 五宝の青のような天 丸く切り抜かれたような月魄 廃墟のように 放置されたもののように 動かぬ刻に 黒い闇を投げ掛ける 雪と共に降り頻る花びらは 祈りにも似ていて・・・・ 風は運ぶ 見えざるものを―― 心の在り様は 漣にも似ていて・・・・ 水は廻るだけ 長い長い道のりを―― あの日から「未来」は少しずつ変わって 黒鳥よ 衒学なる者に歌を与えよ 何にとっての功となるか 全ては後裔の者達次第 自分達はただ歌い上げるだけ 己が領域をむき出しにし 拡げ散らした花の欠片 それに何が託されられるのか ・・・・想いは宙へとまき散らされる あの日から未来は(少しずつ)変わって 墨を流したような空に 魄き魂の如く流れ舞う 幾億もの炎 飛英を呑み込んでいく心は これから 一体何を引き起こすのか 鎮め鎮まれ 倖相応しかれ 鎮め鎮まれ 言祝がれよ 鎮め鎮まれ 多幸あれかし 鎮め鎮まれ 今総じて祝詞とならん ――あの日から未来は少しずつ変わって