血を纏う緑髪

       絶望に汚染された 窒息しそうな空気の中
       僕等は運命を捜す
       運命によって出会いを経験するのではなく
       出会いによって運命を引き寄せる

       生きることと 生かされること 僕らに足りないのはどっちだろう
       電撃よりも鋭いきらめき
       気が付いた時 物語は終わりを告げていた
       シナリオは終わった
       けれど 拍手は鳴らない
       次にあるのは 自由か無秩序か
       それはまだ 誰にも予言できない未来

       身体が崩壊し 精神がこの空間から拭い取られる実感
       正しい自由を求めた代償 空を塞がれた虚無感
       伸ばした手は 何を掴む?
       瞼裏に遺された星火は もう 永遠の憧れ

       空間の挟間に眠る英雄達
       彼等の青山の森とも言える場所を 僕は歩く
       存在など消えてしまったはずなのに 
       "これ"は一体 何の為に? 誰が為に?
       眠りにつけない自分は 一体"何"なのだ?

       永き生を得ることを拒み 末代まで語り継がれる者々の魂
       それは 原始の炎の中にたぎる 世界を変える力
       僕等は夢を見る 塞がれた空の先 あおき夢を
       力はやがて 変容を遂げるだろう
       そうして・・・・・・