1 水素 Hydrogenium (H)     ギリシア語の「水」(ヒュドール)と「生む」(ゲンナオー)
                  の語根ゲンを語源としている。 

  2 ヘリウム Helium (He)     ギリシア語の「太陽」(へーリオス)が語源。古代にヘリウ
                  ムは太陽の中だけにあるものと考えられていた為。

  3 リチウム  Lithium (Li)    ギリシア語の「石」(リトス)が語源。

  4 ベリリウム  Beryllium (Be)  ベーリュロス(緑柱石)の鉱物分析によって得られたことに
                  由来。

  5 硼素 Boron (B)        「白い」を意味するアラビア語及びペルシア語が語源。

  6 炭素 Carboneum (C)     ラテン語で「炭」を意味する言葉を語源とする。

  7 窒素 Nitrogenium (N)    ギリシア語で「天然ソーダ、アルカリ塩」(ニトロン)と「生
                  む」(ゲンナオー)の語根ゲンを語源としている。

  8 酸素 Oxygenium (O)       ギリシア語の「酸っぱい、酸性」(オクシュロス)と「生む」
                 (ゲンナオー)の語根ゲンを語源としている。

  9 弗素 Fluorum (F)        ラテン語の「流れる」を語源とする。ある物質に螢石を加える
                  と融点が下がり、液化し易くなる。その結果この元素の単離に成
                  功した事に由来する。    

    10  ネオン Neon (Ne)        ギリシア語で「新しい」の意味のネオスを語源とする。この元
                  素が新しく発見された時に、「新しく」興味を引く美しい赤色だ
                  った事に由来する。

  11 ナトリウム Natrium (Na)      ギリシア語で「天然ソーダ、アルカリ塩」の意味のニトロンを
                  語源とする。ニトロンは古代エジプト語で「ナトロン、ソーダ」
                  を意味する言葉に起源を持つといわれている。  
  12 マグネシウム Magnesium(Mg)  マグネーシア・リトス(マグネシアの石)が語源。マグネシアは
                  町の名前で、そこから産する事から命名された。

  13 アルミニウム Alminium(Al)   ラテン語で明礬を意味する単語を語源とする。

  14 珪素 Silicium(Si)       ラテン語で「火打石、固い小石」を意味するSilexが語源となっ
                  ている。
           
  15 燐 Phosphorus(P)      ギリシア語の「光」(フォース)と「もたらす」(フォロス)を
                  語源としている。それはこの元素が発光し易い性質を有しているから。

  16 硫黄 Sulphur(S)       SulpurもしくはSulfurとも。ラテン語で「硫黄」の意味。

  17 塩素 Chlorum(Cl)      ギリシア語の「黄緑色の」(クロークス)が語源。石の加工の際に
                  塩酸で処理した時に発見された。その時の気体の色が黄緑色だった為
                  そこから命名された。

  18 アルゴン Argom(Ar)     元素の特質が不活性。不活性=動かない=怠け者という連想か、
                  ギリシア語で「働かない」(アルゴス)が語源とされている。