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冷たい光の中 見えてきたのは全てが御膳立てされていた場所だった
抱いた希望や夢を喰い潰さなければ 生きてはいけないこの世界
僕等の意志は 自由な栄光を棄て 定められたあるべき破滅へと向かう
破滅を見届けるのが僕等のすべき事
自身を破滅に追いやるのが 僕等の生きる理由？
触れる事の出来ない 形だけの屍を産み出し続ける事が、僕等の存在理由･･････
死の間際
天使の絶叫 堕天使の狂乱 人々の嘆き 憐れみ 罵倒 嘲笑
メサイヤの耳に届いた鎮魂歌
遡れば それは全て自分の為に ――そう、我憩わん
羽根を毟り取っておきながら 大空を飛ベと言う
だから僕等は 空にすら憧れなくなった
翼を繕って飛ぼうとすれば 不当に傷つけられる
だから僕等は 地中に逃げ込んだ
自分の世界と自分に都合のいい世界 違うものだと認識してよ
僕等は常に追われている身 常に戦っている身
なのに
何故戦う理由を聞く？
それしか教えてくれなかったのに それ以外を知れと？
成功という泥沼 満足という驕慢 底を知らなきゃそれらは苦汁
僕等は何も持っていない
それが不幸だと思った事はなかった 誰が不幸と決め付けた？
模索しているのは扉の鍵か 扉の開け方か
恐れているんだ 満ち足りる事を
求めているんだ 氷雨の中を走り抜けるような経験を
愛に飢えて 食糧に飢えて お金に飢えて
それらを求める事を無為と知る
自分が必要とされていない存在だと知る
生きる事は呼吸をする事
たったそれだけ ただそれだけ
この真理に辿り着くまで 一体どれくらいの時間が掛かったんだろう？