白 河 夜 船


     指針なんかじゃなく
     迷い 惑わされ 物事の本質を見誤るようになっていた
     夢の存在とは そういうようなものなのか・・・・
     それとも俺の夢の存在が そういうようなものなのか?

     この 道なき道を歩いてみたいと思ったことがある
     何の為にか判らない 既に目的は忘却の彼方
     唯一の事実は
     俺は"生きようとしていた" ただ、それだけだ

     人生いつでもネガティブキャンペーン
     それでもいいと思っている
     夢を棄て 望みを霧散させたが
     未来までは失っちゃあいない

     希望が人生を泥沼化させてくれた
     巡り続けた螺旋階段
     もう 昇りも降りも分からなくなった
     まるでメビウスの輪で出口を探すよう

     光す方向が出口だと?
     闇に沈んでいった方が見えることもあるというのに
     選択肢が俺にはあるのか・・・・・・?
     選択肢は俺にはないのか?

     魂に染み着いた血と死臭
     風化させられていく自身の存在
     ・・・・・・"彼等"には 俺はどうでもいい存在
     そして もう 俺は――