Iron(アイアン) 「鉄」
Aquamarine(アクアマリン)「藍玉(らんぎょく/あいだま)」 ベリルの仲間で、淡青色から深青色までの海水青色のものをさす。エメラルドと同じ 属だが、エメラルドより割れにくく、傷が出来にくく、内包物も遥かに少ない。 青色要因元素は中に混入された鉄元素の作用による。熱処理を施すと色が良くなるが、 あまり加熱し過ぎると無色になる。二色性、キャッツ・アイ効果を持つものもある。名は 「海水」に因む。 19世紀に好まれたのは海緑色だが、現在は濃青色が好まれている。モザンビークのサン タマリア鉱山で採れるものは「サンタマリア・アフリカーナ」という名を与えられる程美し い濃青色を持ち、賞賛されている。 ブラジル産のマシシエ・アクアマリンは、自然光の中で褪色するので現在は殆ど用いら れていない。 人工照明やキャンドルライトの下で一段と美しく輝き、その魅力を発揮する性質を持つ 為、「宝石の夜の女王」と異名を持つ。他にはディアナの石、天使の石、子宝の石の別称 を持つ。一般には、人魚の流した涙が宝石となり、浜辺に打ち上げられたもの、海の妖精 達の宝物、海と同じ浄化力を持つ、生命力を甦らせる石。と言われている。 欧州、特に英国人はこの石をよく好むと言われている。そして、ロシア皇帝エカテリー ナU世が好んだ石としても名高い。 アクアマリンを浸した水で目を洗うと、視力が強まるという伝説を数多く持つ。石自体 の力は内に向かうものとされている。 日本や英国では3月の誕生石で、フランスでは10月の誕生石。宝瓶宮と海王星を表す。ま た、魚座、双子座、牡牛座、山羊座、蟹座、天秤座の守護石または副守護石。宝石詞は聡 明、沈着、勇敢、知恵、知識、永遠の若さ、幸福。 古代ローマでは漁夫達の「海難防止」と「豊漁」のお守りとしていた。幸福、結婚、富 を象徴。夫婦を和合させる力があると伝えられている。しかし、人によっては「嫉妬の石」 とすることもある。 神経を休め、リラックスさせる幸運のお守りとされ、また、石の力を感じながら誰かを想 うと、静かな波長となって想いが届き、平和をもたらすとも言われている。 相当するチャクラは第5チャクラと第6チャクラ。五行だと金に相当する。但し濃青色のも のは木に、緑色っぽいのものは火に相当する。
Agate(アゲート)「瑪瑙(めのう)」 色は白、乳白色、灰、黒、褐色、赤色、緑色。色の組み合わせであらわれる事が多い。玉髄 の仲間で、小さな石英の結晶が集まっている為、着色処理が可能。 装飾品として利用できない物は工業利用に回される。色や縞模様の形によって、以下に分類 される。 瑪瑙化木→木が化石化し、有機物が瑪瑙に置換したもの。 景観瑪瑙→空から地を見た図のように見える。 苔瑪瑙→苔状樹枝の包有物を含んでいる。 オニックス→真っ直ぐ平行な縞模様を持つ。 古代の水を内包している、水入り瑪瑙という物もあり、それは聖水石と呼ばれている。 古代エジプト、ギリシア、ローマ、アフリカ、中東など広範囲の人々に使用されてきた。ス コットランドの小石という別称もある。 農民にとって豊作を、それ以外の者には長寿、健康、富をもたらすと言われている。他 には、勇気と行動力を養い、対人関係によって起こる失敗や不幸を防ぐ力があると伝えら れている。
Adularia(アデュラリア)「氷長石」 正長石の一種。白色で透明な多い。 この鉱物の中から最初に発見されたムーンストーンなどに見られる光の効果は、この鉱 物にちなんで「アデュラレッセンス」と呼ばれる。 生真面目さと愛を象徴する。あらゆる物事に対し、前向きに対処し、正しい方向に進め るよう導く力があるとされている。
Aventyrine(アベンチュリン) 雲母などの微小な含有物を含む為、きらきらして見える。褐色も存在する。 装飾品によく用いられる。本来和名は砂金水晶または印度翡翠といった。古代チベット では「洞察力を高める」石として崇められた。 高い意識を持続させたい時に持つと良いとされている。
Apophyllite(アポフィライト) 「魚眼石」 軟らかく脆いので、見て楽しむ宝石。色は無色、白色、灰色、黄色、緑色、ピンク色(ば ら色)など。 弗素魚眼石、水産魚眼石の二種類に分けられるが、肉眼では区別できない。 古くは「霊力を授ける石」として崇められ、精神修行や儀式の際に良く使用された。大 きく持った目標に突き進む勇気を与えてくれるとされている。
Amazonite(アマゾナイト)「天河石」 色は含有した鉛の作用。緑色、空青色、青緑色があり、熱すると白色になる。 透明なものはエメラルドの代用品に、不透明なものはジェード、トルコ石の代用品に なる。 古くは「希望の石」として珍重された。天と地、肉体と精神といった両局面を持つもの に対し、各々の良い面を伸ばしながら両者を結合し、良いエネルギーで満たす力があると されている。
Amethyst(アメジスト、アメシスト)「紫水晶」 紫色の原因は内部に含まれている鉄イオンのせいだといわれている。加熱してゆくと色 が淡くなり、温度を上げてゆくと緑色になり、250℃で無色となる。また、太陽光でも褪 色する。プラムのように濃い紫色が最高級とされている。また、色の薄いものはケープア メシストと呼ばれる。 2月の誕生石。双魚宮または宝瓶宮を表す。 古代エジプトでは装飾品や、戦争時の安全の護符として、ヘブライ、ユダヤ教では大司 祭の胸当てに付けられた。キリスト教では「司教の石」とし、指輪にしていたという。ま た、赦罪の象徴でもある。 ギリシアではバッカスの石とされ、酩酊から人を守ると言われた。 紋章学においてアメジストの紫は貴族の楯の色である。
Aragonite(アラゴナイト) 「霰石」
Alabaster(アラバスター)「雪花石膏」 石膏の一種。無色、白色や灰色稀に黄色などの色を持つ。モース硬度は2と柔らかいが、 壊れにくい為、様々な加工品に代用される。 透光性に優れているため、エジプト、ギリシア、ローマでは彫刻品材料として使用され た。また、中世の建築にも使用されている。鉱物を透かしてきた光は、夕日を思わせるよ うな穏やかな赤橙色。 古代では、この鉱物の冷たさを利用して、芳香性の軟膏を保存する香油入れに使用した り、死体を悪臭から防ぐ墓碑とした。他には「勝利をもたらす」護符として用いられた。
Almandine(アルマンディン)「鉄ばん柘榴石」 ガーネットの中で最も多く産出される。色は赤色、暗赤色、帯紫赤色、濃い紅色、赤褐 色、黒褐色など。茶色がかったものはヴェルメイユ、赤に青が混じったものはオリエンタ ル・ガーネットと呼ばれる。ルチル角閃石などの含有物うを含むと、星状光彩(アステリズ ム)がある。星状光彩が見られるものは、スター・ガーネットと呼ばれる。 風化に強く、また研磨剤、紙やすりに使用される。 ミャンマーのシリアン産はシリアン・ガーネット、スリランカ産はセイロン・ルビーと呼 ばれる。 古くから世界各地の広範囲で「神聖な石」として崇められてきた鉱物。また、この石の 示す色が一族の血の結束を象徴するとして、中世のドイツのハプスブルグ王家の紋章「双 頭の鷲」には、416カラットのこの石が使用されている。 忠実さや貞節を守り、身体中に活力を行き渡らせる力があるとされている。
Alexandrite(アレキサンドライト)「アレキサンドル石」 クリソベリルの変種。発見された日が皇帝アレクサンドルU世の18歳の誕生日(当時は まだ帝位に就いていない)だった為、彼にちなんで命名された。 太陽光の下では緑色、白熱電球の下では赤色に見える。この性質は石に含まれるクロム の為。人工物と天然物の見分けが非常に難しい。 知性に溢れながらも情熱的で、神秘性に富むと同時に現実的だったり・・・・と変わり身の 早さを象徴する。また、邪悪なものや悪霊から身を守る力があると言われている。
Andradite(アンドラダイト) 「灰鉄柘榴石」
Amber(アンバー)「琥珀」 松柏科植物の樹脂が化石化したもの。主に黄色。他には赤色、橙色、褐色、白色、黒色、 帯青黄色などがある。不透明で乳白色のものは骨琥珀と言われる。中には虫などが閉じ込 められたのも存在する。 海から採取されたものをシー・アンバー、陸から採取されたものをピット・アンバーとい う。また、バルト海産のをサクシナイト、シチリア産のものをシメタイト、ミャンマー産 のものをバーマイトという。 小片材料を加熱溶解して固めたものをアンブレイドまたはアンブロイドという。 代替品としてコーパルというものがある。それは琥珀より低温で溶け、甘い香りを放つ 熱帯樹木の樹脂である。 旧石器時代には既に使用されていた。 神話では、弟パエトンの死を悲しむヘリアデスの涙が琥珀になった。また北欧神話では フレイアがスフィプダグを探している時、涙が琥珀になった。 琥珀は一般に死者の旅立ちを促すものと信じられていた。 アンバーはギリシア語のエレクトロンに相当する。アガメムノンの娘エレクトラは、琥 珀色の瞳をしていた事から命名されたという。 琥珀は良質の絶縁体であり、絹の布で摩擦することによって静電気が生じる。 女性が身に付けると体温に反応して、身体から良い匂いがすると言い伝えられている。 その為、嫁に行く娘に母親が琥珀を持たせる風習がある場所もある。 中国では香の代わりに使用した。また、東洋では琥珀を焼いたものを薬として使用して いた。
Witherite(ウィゼライト) 「毒重石」 産業用に掘られる、バリウムを含む鉱物。簡単に酸に溶けるため、処理し易い。色は無 色、白、灰色、緑色、黄色、褐色など。弱いが若干毒性あり。 「毒もまた薬なり」の言葉通り、非常に浄化力に優れた鉱物とされている。感情を鎮め、 理性と知性を高め、物事を論理的かつ冷静に見つめる事が出来るよう導く力があるとされ ている。
Uvarovite(ウバロバイト) 「灰格柘榴石」 柘榴石主要六種の中では最も稀。 クロムを含む為、色はとても綺麗なエメラルドグリーンをしている。その見本ともいえ るようなものはウクライナ地方で採れた。質が良いものはフィンランドやトルコで産出す る。 「孤高を守る神聖な石」として崇められ、貞節と強い信念をもたらす鉱物とされている。 全身に活力を行き渡らせ、洞察力、想像力を高めて、思考力を増強する力があるとされて いる。
Emerald(エメラルド)「緑翠石」 結晶がヒビ入り易い。その為無傷のエメラルドは最高級の宝石とされている。発色はバ ナジウムとクロムによって成される。 緑柱石の仲間で、青いものはアクアマリン、黄色のものはヘリオドール、ピンク色のも のはモルガナイトと呼ばれている。 サンスクリット語の「スマラカタ」→ギリシア語の「スマクラグドス」→ラテン語の 「スマラグダス」→その俗語の「スマラルダス」→古代フランス語「エスメラルド」と変 化し、エメラルドに落ち着いた。スマラグダスは緑の石の総称でもある。 5月の誕生石で、春ー再生、また、サンザシや柳を表す。占星術では双子宮に対応する。 石を持っている人が裏切られそうになると、石がの色が青白くなると伝えられている。 不滅の象徴で、教会で広く用いられている。神の玉座を表し、キリスト教では信仰、貞節、 純潔を表し、法王の宝石になっている。また、エメラルドはサタンが天から落ちた時に、サ タンの冠から落ちたという伝説がある。 聖杯は純潔な光を放つので、エメラルドで作られたという伝説もある。 紋章学において、自由、健康、幸福、友情、美、希望などを表す。 エメラルドの王子はホルスのことを指し、エメラルドの夫人とはイシス(ホルスの母)の ことを指す。 「聖母」(Our Lady)、「天の女王」(Queen of Heaven)、「海の星」 (Star of the Sea) ともいわれる。 『神曲』では、ベアトリーチェの瞳を言い、希望を表す。エメラルドの島はアイルランド の事を指す。また、錬金術においてエメラルド・タブレットなるものが存在する。 BC1650年にエジプトの沙漠で発見されたのが始まり。クレオパトラはこの石に魅せられ、 遂には自分の鉱山を持つまでになった。皇帝ネロはエメラルドで眼鏡を作ったと伝えられて いる。 苛々を鎮め、思考能力を高める力があると言われている。
Angelite(エンジェライト) 帯青灰色、青色、帯青空色、青空色などがある。天使が舞い降りてきそうな空の色から命 名された。色は天然の放射能によるもの。 豊作と好天候に恵まれる「お守り石」として珍重された。本来、正しいとされる真理に触 れる機会恵まれ、それによって自分が磨かれることにより、宇宙的な意識にまで達すること が出来ると言われている。
Onyx(オニクス) 始めはバンデッド・アゲート(縞瑪瑙)のことを指していた。サードオニクス(赤縞瑪瑙)や ブラック・オニクス(黒瑪瑙)などにも適用されるようになったが、現在ではただのオニクス はブラック・オニクスのことを指す。カメオ細工に最も適した材料。 ジャズゥ、オニュクスと呼ばれる事も。十二宮では摩羯宮、巨蟹宮、獅子宮、時には宝瓶 宮を表す。 古代インドやペルシア、ヘブライ民族間では「悪霊から身を守る石」だとされた。また、 肉体の内側にある本能を目覚めさせ、運動能力を向上させる力があると言われている。
Opel(オパール)「蛋白石」 6〜10%が水分で出来ている為、乾燥した場所に保存するとひび割れてしまう。熱を加える と分解して玉髄や石英に変わる事もある。 色は乳白色、橘色、赤色、黄色、灰色、緑色、黒色などがある。 炎のような光を放つファイヤー・オパール、周囲が無色で乳白色の光が石の内部に浮かんで いるように見える玉滴石、木片の一部がシリカに置換したウッド・オパール、水につけると 透明になる透蛋白石、沈殿物が固まったガイザライト、黒っぽい樹脂不純物を含むマスキー・ オパールなど、仲間は多い。 メキシコ・オパール(火山の溶岩中に出来るマウンテン・オパール)は透明度が高く、変彩が 著しい。オーストラリア・オパール(砂岩石の中にあるサンドストーン・オパール)は透明度も 低く、変彩も少ない。 変彩、即ち虹のような色を遊色効果(プレイ オブ カラー)と言う。 古代ではエメラルドに次ぐ宝石であり、古くはオパルス、オパッリオス、オフタルムスと呼 ばれ、10月の誕生石。十二宮では天秤宮と双魚宮を表す。 魂をくつろがせる石で、祈りと赦しを表す。霊的能力、直感力を高め、意識を向上させる効 果と空気感染と毒を防ぐと言われている。また、キューピッド・ストーンの別名を持つ。
Obsidian(オブシディアン)「黒耀石」 火山性天然ガラス。色は黒、灰。黒地に赤褐色のものは、約1%の水分を含み、マホガニー・オ ブシディアンと言う。白い結晶を含んだものはスノー・フレークというが、結晶が大きい場合はフ ラワーと呼ぶ。半透明で小礫状のものはアパッチ・ティアーという。 有史以前から道具や武器、仮面、宝飾品などに用いられた。 オプシアノスとも呼ばれ、「松脂にこの石と他の二つのものを雑ぜて火の上に撒くと、未来を 予言する力をもたらす」と言われている。 感情のバランスを保ち、希望が持てると同時に積極性が発揮されるよう導く力があるとされて いる。
Garnet(ガーネット)「柘榴石」 古いフランス語で「赤」を表し、ラテン語で柘榴(の種子)に由来する。 鉱物学上は十四種類に分類される。この項の他には幾つかある。 赤を連想させるが、色は40種類以上。ガーネットには、青を除外したほとんどの色合いのもの が存在する。ローゼライトという別名を持つものなどがある。 1月の誕生石で、十二宮では宝瓶宮を指すが、摩羯宮や天蠍宮を意味する事もある。1日のう ちでは午前11時を指す。真実、意志力、堅固、一定性、陽気の象徴。色では赤を、花ではカーネ ーションを表す。火のように真っ赤なものは、春分に関連あるとされている。 色が褪せると身の危険の合図となる。 古くは燃える石炭と呼ばれ、古代エジプト、ギリシア、ローマで宝飾品はもとより、寺院、教 会の窓にはめ込まれたりして使用された。また、ノアの方舟伝説では、明かり代わりに吊り下げ たと伝えられている。 忠実さや貞節を守る力や、毒素を体外に排除する力があると言われている。
CarnelianまたはCornelian(カーネリアン)「紅玉髄」 鉱物中に含まれる微量の鉄分の影響で赤、赤橙、帯褐赤などとなる。褐色の度合いが強いとサ ードと呼ばれ、濃い褐色だと碧玉と呼ばれる。一般的に産出する時は色は薄く、加熱されると鉄 分が酸化され、色が濃くなる。 語源には四つの説があり、ラテン語の「肉(肌色)」にまたは「新鮮」に、もしくは「角」に 由来すると言われている。残る一つはミズキの実に由来する(何語かは不明)。 十二宮では獅子宮を意味する。七月の誕生石で、旧名をサージウスと言った。 BC2500年頃のメソポタミア、ウル王の墓からこの石で作られた首飾りが発掘された。装飾や印 鑑、印章に良く用いられた。ナポレオン1世は、八角形の印章を常に持ち歩いていたと言われて いる。 銀の指輪につければ友情を確かなものにし、損害除けとなる。議論の際は落ち着きと威厳をも たらすとされている。また、真実を見分けて自分自身の力を十分に発揮する事が可能になり、与 えられた仕事も成功に導く力があると言われている。
Calcite(カルサイト)「方解石」 カルサイトはギリシア語で「石灰石」を意味する。その名の通り鍾乳石の成分。色は純粋なも のは無色。鉄分を含むと黄色、マンガンを含むとピンクになる。他にも灰色、緑色、青色などが ある。 複屈折が高いため、この鉱物を通して物を見ると二重に見える現象が生じる。 建築、化学、ガラス、鉄鋼、セメントに利用される。イタリアで産出する、クリーム色の方解 石の集塊は、カララ大理石と呼ばれ、墓石などに使われる。 古代ギリシア、ローマでは、この鉱物の粒状集合体「大理石(Marble、マーブル)」を彫刻品 や建築に用いた。 アイスランドで透明度の高いものが採れるため、アイスランド・スパーとも呼ばれる。 スカレノヘドラル(犬牙状)のものや、双晶のものなどがある。
Chalcedony(カルセドニー)「玉髄」 脂肪や酸に触れたり、長時間太陽光に当てたり、加熱したりすると色が変わってしまう。 色や模様によって名称が異なる。例えば美しい色のものは「瑪瑙(アゲート、Agate)」、赤 い色のものは「カーネリアン( Carnelian)」、緑色のものは「クリソプレーズ( Chrysoprase)」、 という別名を持つ。縞模様があるものは縞瑪瑙、赤み帯びた茶色のものは紅玉髄、赤褐色のもの はサードと呼ばれる。 血石は緑色に赤い斑点があり、苔瑪瑙(海苔瑪瑙という人もいるらしい)は半透明な乳白色内 部に緑、茶、黒い苔のようなもの不純物を含んでいる。碧玉は普通不透明な赤色をしているが、 黄色、茶色、青色、緑色などもある。ニッケルを含む緑玉髄が玉髄の中では最も価値が高い。 古くから世界各地の様々な民族に多種多様な使われ方をされた鉱物で、彫る為に最も用いられ た。 公明正大を表し、満足を与える石とされた。また、密かな祈祷を表す。ヘブライ人にとっては 時に六月を表した。1日でいうと20時を指す。
Quartz(クォーツ) 「石英」 珪酸を主成分とするクォーツは、色や透明度、結晶の集合構成などでこのように分けられる。 色は、無色、黄色、褐色、黒褐色、ピンク色、紫色、緑色、青色など様々。 太古の昔からビーズや装飾品、通貨として用いられ、祈祷や儀式、病気治療の際に用いられた と伝えられている。現在では時計、眼鏡、ライト、歯磨き粉、焼き物、ペンキなど様々なものに 使用されている。 自己完結性を表し、外面及び内面の美しい魅力を高める効能を持つとされている。また、全て に対しての調和を生み出し、それらを統合・強化してよりパワフルな力を発揮するよう導きくがあ るとされている。 あらゆる面で優れた浄化力があるとされており、免疫力を高めて体内に蓄積された毒素を排除 する力があると言われている。 占星術では牡牛座に関連する。スモーキー・クォーツは天秤座に関連する。
Graphite(グラファイト) 「石墨」 黒鉛とも言われる。語源はギリシア語の「書く」から。色は黒色、黒灰色。 構成元素はダイアモンド同じだが、原子配列が異なるため、硬度は1/10と軟らかい。 耐火・耐薬品性で電導性も良い為、原子炉の炉心、耐火物、鉛筆の芯など広い用途がある。 「電導性に優れている」という性格上から、儀式や病気の治療の際に祈祷師達が「神聖な道具」 として用いたと伝えられる。また、肉体、精神、意識などの各々のエネルギーを提携、増幅する 力があると言われ、怒りの感情を抑える働きがあるとされている。
Cristobalite(クリストバライト) 「方珪石」 石英と同じ成分だが、晶系が異なる為違う鉱物に分類される。色は白、帯黄色。 瞑想時に使用すると効果が高いとされて、高次元のメッセージを受け取ることが出来ると言わ れている。また、心眼を開く力があるとされる鉱物。 直観力や洞察力を高め、未知なる出来事を予知し、その対処法を察知する事が可能となるよう 導く力があると伝えられている。
Chrysocolla(クリソコーラ) 「珪孔雀石」 純粋なものは硬度が低いが、他の鉱物含んで固くなる場合もある。何が含まれているのか区別 するのは難しい。また、石英が含まれて固化されたものは宝飾用に加工も可能になり、ジェムシ リカと呼ばれ、珍重されている。 酸化した銅鉱床に出るので、銅鉱床を探す目安となっている。色は緑色、青色、褐色、黒色な ど。この石が金をはんだづけするのに使用された事から、ギリシア語で「黄金の膠(にかわ)」 を意味する言葉が語源となっている。 繁栄、幸運、仕事の成功を象徴すると言われ、情緒を安定させ、何事にも愛を持って対処でき るよう導く力があるとされている。また、芸術関係に携わる時に良いとされている鉱物でもある。
Chrysoprase(クリソプレーズ) 淡緑色や黄緑色の玉髄のことを言う。萌黄色のものが最上とされている。ニッケルが含まれて いる為、緑に見える。日にさらすと色が褪せる。翡翠によく似ているのと、オーストラリアが主 産出地である故に、オーストラリアン・ジェードの商業名を持つ。この他、人工的に緑色を着色し た玉髄を、日本ではクリソ、一般にはクリソフレーズと呼んでいる。 語源はギリシア語で、黄金のネギ(または韮)。 古代ローマ時代からカメオ等を施した指輪やペンダントなどの装身具に使用されていた。 怒りの感情を抑え、強度の緊張を和らげ希望を持たせて隠れた才能や能力を引き出す力がある とされている。 聖書によると、ハビラが産地だとされている。また、楽園から来た男の衣服を覆っていた宝石 の一つといわれている。 占星術では蟹座と関連する時もある。