うつろなる皮膜と真実の心と


     避けようとする事は出来ても 逃れる事は出来やしない      何も出来ずにただ立ち尽くすだけ      激しい感情の起伏に き動かされる      恋は 夕立に似ているね      雪のように白い恋に憧れていた      けど やりきれない      闇に棲みつき 絡め取れそうな暗い欲      窒息しそうな思いにまとわりつく 苛烈な劣情      恋の花 乱れし心の狂気で世界を覆え――      君が安全だと知って 俺は安堵する      そういった意味では二人は繋がっている      ――そうは思わないかい?      こじつけかもしれないけどさ      愛でも語れそうな天河てんがの下      吹き散らされた六葩りくはのように輝いていた      風が言葉をさらってゆく      この想いはどうするべきか・・・・・・      恋の花 心惑わすその香気で世界を包め――      現実は常に冷酷 思い知るには遅すぎる      知らぬ前にはもう戻れやしない      本能に嘘をつく為に恋をするなら      心なんかなくなればいいのにさ            甘美な毒に試される恋      愛に変じるのは成長?マンネリ?それとも偽りからの脱皮?      ――いや違う      自分に嘘がつけなくなった時 "それ"は訪れるんだ      恋の花 散るも散らぬも世界が変わる――